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香港 「セントラル占拠」正式に始動

2014年09月29日

 

 

【新唐人2014年9月29日】28日未明、「セントラル占拠」の発起人、戴耀廷(たいようてい)さんが、集会のスピーチの中で、「セントラル占拠」を始動すると宣言し、民主主義を支持する全ての市民に、当局の命令に抵抗する新たな時代を創り出すよう呼びかけました。また、「全人代は民主派を排除するとした決定を撤回し、政治改革を再開すること」、「梁振英行政長官は民意を反映した政治改革報告を新たに提出すること」を求め、当局が応じない場合は、抗議活動をエスカレートさせると宣言しました。ここ1週間の香港の若い世代の動きを見てみましょう。

 

黒いTシャツに黄色のリボン。長い黒布を掲げて、黙々と歩きます。黒布には中共当局が香港人に対して犯した罪状と香港人の心の叫びが書かれています。

 

香港民主党初代主席 李柱銘氏

「残念ながら我々の特区政府は現在中共の走狗に成り下がっています」

 

港支聯会主席 李卓人氏

「我々が立ち上がらないと、中共はさらに調子に乗って、少しばかり残された自由と価値を全部奪うでしょう」

 

香港の若い世代が立ち上がりました。香港の25の大学や専門学校の学生らが22日から1週間、授業をボイコットし、街頭に出ました。初日、1万3000人を超える学生が白い服をまとい、民主主義を象徴する黄色いリボンをつけ、香港中文大学の集会会場を埋め尽くしました。

 

これは香港有史以来、最大規模の学生の授業ボイコットです。

 

学生聯合会会長 周永康さん

「授業ボイコットは抑圧への反撃の第一歩で、大衆の力を凝集するきっかけであり、香港人が自分の運命を見直す始まりです。授業ボイコットは若い世代の古い世代への抗争の呼びかけです。我々は(香港の)運命を認めません。我々は未来を勝ち取り、自分で運命を主宰します」

 

2日目、集会場では学者らによる授業が行われました。夜の集会では複数の団体がスピーチを行い、有名歌手も会場に駆けつけ、歌声でエールを送りました。

 

3日目には、20回を超える公民講座が開かれました。午後5時ごろには、香港カトリック教会の陳日君(ちんじつくん)司教が演説を行いました。

 

香港カトリック教会 陳日君司教

「他人に我々を奴隷扱いさせてはなりません。この奴隷化制度の進入を防ぐには自分の手で行政長官を選出し、我々が選出した政府で、我々の文化を守ることです」

 

授業ボイコット4日目の25日、梁振英行政長官との対話を求めたものの無視されたため、学生4000人が「真の普通選挙を返せ」などとシュプレヒコールを上げながら、行政長官の公舎前までデモ行進しました。

 

5日目の26日、香港の中高生1200人も加わり、政府本部前で抗議活動を行いました。中高生が授業ボイコットに参加するのは今回が初めてです。

 

16歳の高校生 劉さん

「中国には香港ほど自由がありません。テレビやFacebookを禁止され、中国の新聞しか読めません。自由がなくなるのが心配です」

 

26日夜、学生らが政府本部前で抗議を行っていた際、100人余の学生が突然警官隊を突破して公民広場に入りましたが、警官隊に取り囲まれ、学生組織「学民思潮」のリーダー、黃之鋒(こうしほう)さんを含む多くが逮捕されました。

 

香港がここまで混乱に陥った背景には、一体何があったのでしょうか。

 

1999年7月、江沢民は中国本土で、気功団体、法輪功に対する全面的な弾圧を開始しました。しかし、香港で中共の犯罪行為を暴露し続ける法輪功が、江沢民にとっては目の上のたんこぶでした。そして2003年、江沢民一派は香港で、法輪功や反共産党団体を取り締まるための「香港基本法第23条」の推進を試みましたが、「人権を侵害し、自由を奪う悪法」だとして香港市民の反発を買いました。当時の抗議デモには、香港史上最大の50万人が参加しました。

 

香港に対する中共当局の高圧政策はエスカレートを続け、多くの市民が北京に対して失望し始めました。江沢民派はここ10年来、香港でいざこざを引き起こし続け、香港を混乱に陥れています。江沢民の右腕で元国家副主席の曾慶紅(そうけいこう)はかつて、香港マカオ協調会議において、「香港が乱れるほど、都合がいい」と公言しました。

 

今年8月31日、張德江(ちょうとくこう)が牛耳る中共全人代は香港の「真の普通選挙」を否決し、香港市民の怒りを買いました。香港では中共に対する抗議活動が後を絶たず、国際社会の注目を集めています。「真の普通選挙」の夢を無惨に打ち砕かれた香港市民は、次々立ち上がりました。学生たちも覚醒し、授業をボイコットし、「金融街占拠」に繰り出しています。

 

一方、1週間前の週末、ある特殊な身分を持つグループが法輪功学習者に扮して、香港の街頭に現れました。彼らは法輪功の文字が書かれた黄色のTシャツを着て、法輪功学習者が長年中共の迫害の真相を暴露している真相スポットに現れ、法輪功を誹謗中傷するビラを配りました。グループの1人は後に、「香港独立分子」と呼ばれる張漢賢(ちょうかんけん)という男であるのが分かりました。彼らの目的は、法輪功学習者を刺激して暴力事件を引き起こすことで、緊迫化した香港の情勢にさらに油を注ぐためだそうです。しかし、彼らの手口はすぐ見抜かれ、騒ぎを主導した「香港人優先」という団体は、その後間もなくして解散しました。

 

28日未明、香政府合同庁舎前に5万人が集結した事を受け、戴耀廷(たいようてい)さんが、「セントラル占拠」の始動を宣言しました。

 

「セントラル占拠」発起人 戴耀廷さん

「中環(セントラル)占拠を正式に始動します」

 

宣言とともに、会場では大きな歓声が上がりました。香港の市民と学生の抗議はまだ続いており、当局は催涙スプレーや催涙弾などの強硬手段で市民の排除にあたっています。香港の行方を、引き続き見守りたいと思います。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/28/a1141854.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

 

 

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